気をつけよう!店長の外での立ち居振る舞い

以前、新規オープンの店舗から臨店研修のご依頼があった際
そのオープン当日に
近隣の他代理店ショップのマネージャー及び店長が
数社、お祝いを兼ねて訪問されたところに出くわしました。

私はフロマネとして通常の来客応対をさせて頂きました。
先方はもちろん私が研修講師であることを知りません。

出るものですね、その会社(販売代理店)の育成指導の”差”が。
対照的な2社の方々を、ちょっとご紹介させて頂きます。

1社目は、
ちゃんと上着を着用し、仰々しく正面入口から入店されて
一瞬で通常のお客さまではないことはすぐ理解できるものの
通常のお客さまと全く同じようにご用件お伺いをすると
「いつも大変お世話になっております。
株式会社●●●の●●ショップ●●店でございます」
3名でご来店されお一人の方がこのように話されている間、
他の2名の方々も同じように謙虚な佇まいで
なんとも好印象でありました。

一方で、2社目のご一行様(こちらも3名サマ)
ご用件をお伺いしよう思った矢先に、
いきなり「マネージャーいる?」タメ口です。
当時45歳の私からは、どう見ても30代の若造(笑)
しかも上着はなく、ノータイにワイシャツボタンを3つほど外し
上からスリーピースのベストだけ羽織った格好です。
どう見ても新宿歌舞伎町の”呼び込み”にしか見えず
“場違いな方々が迷い込んできた”と思った次第です。
冷静に笑顔でお名前をお伺いすると
「●●社の●●店、店長だけど・・・」

オ~マイガー!
よく存じ上げている“チョー有名な代理店さん”ではありませんか!

まあ、いかにも”オレ、ジャイアン!なんでも一番!”的な
解り易い自己顕示欲の塊のような方でした。

悪いとは言いませんが、初対面の第一印象では
“Noジェントルマン、Noエクセレント!”
しかも、本日はめでたいオープン日です。
オープン側の代理店のお偉い方々もフォーマルな装いで勢ぞろいされており
キャリア側からも支店長はじめ、多くの方々がご来賓としていらしている前で
まさに陳腐な自己顕示でありました。

ただ、思ったことは、
その後ろにいたマネージャーらしき方々が、
この場に、その装いと態度が合っているのか、
ということくらい店長を指導しておくべきことであり、
それを放置していることに問題アリアリです。

おそらく、この店長の会社の社長がこの場で見たら
即刻退場を指示したでありましょう。

こういう態度こそ、上長が店長に対して、
普段から“外”に行ったときの“見せ方”“振る舞い方”を指導すべきであり
その行動自体が本来、企業理念に含まれる
社員の行動規範や行動指針であるべきなのでしょう。

・ビジネスの場での身だしなみと話し方、振る舞いは注意が必要である
・他店を表敬訪問する時は会社の代表として訪問している
・実績を上げているかどうかは関係なく全員が守るべき行動指針である

個人の個性だとほったらかしにせず、きちんと指導しておかないと、会社全体の印象になっていきます。
ちなみにご本人にはぜひこう教えてあげてほしいです
「“すごい”は自分が作るものではない!人が決めること!」

ケータイ業界が「柄がよろしくない」と言われてしまっても仕方がない、
そんなところを垣間見た気がして残念に思った次第です。

<レスポンドニュース(2016年6月21日配信)を改編>

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