コロン不安の中における、スタッフのメンタルケアについて触れます。
この現状でスタッフの心境は下記のように整理されると思います。
①不安要素
・勤務でコロナに感染しないか不安
・短縮営業や限られた受付内容でお客さまからクレームを言われないか不安
・もし家族が感染して、自身も濃厚感染者として休むことにならないか不安
・自分が感染した場合、職場の中で、差別や偏見の目を向けられないか不安
・仲間が感染して、チームメンバーの中がギスギスしないか不安
・この先、長引く不況でリストラされたりしないか不安
②業務に対するモチベーション
・今の営業内容では、提案販売がほとんどできず面白くない
・目標とかプロセス管理が、結果としてできず張り合いがない
・いつまでこの状況が続くのか、考えるとやる気が失せる
・コロナ感染が不安だと怯えている仲間を見ると面倒臭い
③比較的前向き
・時間に余裕があるから、自己勉強や運営の見直しができる
・時間に余裕があるから、普段できない清掃ができる
・ライフラインビジネスとして、今しっかりとできることをやって社会貢献できる
・感染予防でやれることをやれば、大丈夫。仮に感染しても落ち着いて行動すればいい
概ねこの3種ではないでしょうか。
これらが、人によって大なり小なり混じりあっており、
その比率も人によって変わってくると思います。
圧倒的に多いのが①の”不安要素”、
その次が②の”業務に対するモチベーション”で、
いちばん少ないのが③”比較的前向き”ではないでしょうか。
店舗のメンバーひとりひとりの顔を思い浮かべて
それぞれどう思っているか、考えて頂きたいと思います。
今回は①不安要素への対処について触れておきます。
これは精一杯の「共感」と、店としての対策を伝えていくこと。
共感については
~こんな不安な状況で、毎日の出勤、本当にありがとう~
これに尽きると思います。
一方で、対策ですが、バックヤードにおける”共同生活場所”です。
難しいのが、消毒対策に関する感覚に個人差があることです。
例えるなら
「ここまで徹底しないと不安だ!」派閥
VS
「そこまでする必要ある?それは過剰だ!」派閥
この辺りを整理し、チーム全体で徹底する動機付けを
トップダウンで行って頂きたいと思います。
例えば
●休憩室のテーブル、椅子、ソファ、クッションなど
●冷蔵庫のドア、電子レンジのドアとスイッチボタン、水道蛇口のハンドル、レバーなど
●トイレの便座、トイレットペーパー、温水洗浄便座のスイッチボタン、清掃具など
●店内のパソコンキーボード、在庫や書類等の各種棚など
身体が触れる可能性がある箇所の消毒対策です。
”外したマスクの置き方が気になる”なんて思っているスタッフもいるでしょう。
神経質になり過ぎて過剰反応するとお互い疲れる職場になるだけですので
適切、適度が大切ですが、なにせ何が適切かわからない現状ですので、
今の現状、”やり過ぎ”くらいがいいのかもしれません。
ここは”程よい具合”を代理店、店舗単位で模索することをお勧め致します。
「これが正解だ!」は残念ながら無いと思われますが、
”なんだかんだ言って会社はちゃんと考えてくれている”と
スタッフに思ってもらうことが一番大切だと思います。
コロナについては長期戦になることは間違いなく、
どうぞ今活躍されている従業員の方々、
少しでも不安を軽減し、トンネルを抜けた時に
より一層、活躍できるように、今は対策を講じて頂きたいと思います。
<レスポンドニュース(2020年4月28日配信)を改編>