実績重視の時代になればなるほど
マネジメントの力量が試されることはよくお分かりかと思います。
店長や店舗責任者の方々から
「中堅スタッフの意識を何とかしたい」
「中堅スタッフのやる気が下がるいっぽうで大変だ」
「中堅スタッフのモチベーションを上げたい」
という声はとても多いものです。
経験があり仕事における安定感もあるがゆえに、
なかなか変わらないのが中堅クラスのスタッフです。
業界環境は、スタッフに一層負荷をかけざるを得ない状況です。
いかにスタッフが気持ち良く目標に取り組むか。
言い換えると気持ち良く取り組ませることができるか。
ここは上長や会社側のスタッフに対するマネジメントの力量の差が
全て結果に繋がってくることは言うまでもありません。
また、「キャリア(携帯事業者)の方針にもうついていけない」という思いを退職理由にするスタッフもいます。
会社としては、苦労して時間をかけて育て上げても、そのような思いで退職されては元も子もありません。
そこで重要なのが、スタッフのモチベーションの状況把握です。
普段、どれだけスタッフを気にかけているのかが問われます。
とはいえ、店長や副店長、責任者の皆さんは日々様々な業務に追われて、スタッフ一人一人を見ていくのは時間的にも難しい!という想いもわかります。
そういうあなたのために、まず何から始めたらよいのか。
次のような項目でスタッフごとの個別カルテ作成をオススメしています。
①本人の販売目標に対する取組姿勢
②本人の販売スキル
③日々の勤務態度(遅刻、欠勤、表情、発言、動きなど)
④他のスタッフとの関係性
もちろん、カルテ作成そのものが目的じゃありませんが、
いろんな活用、効果が望めるものです。
個別カルテの活用と効果
まず活用方法ですが、
言うまでもなくスタッフに対する日々のマネジメント参考材料にすることです。
一口にスタッフと言っても
本人の性格、年齢、経験年数、家庭環境、性別などによって
その合わせた対処法が必要です。
その中で一番考慮すべきは、やはり性格ですよね。
『性格:自己主張するしない、感情表現するしない、安定を求める求めない、など』
例えば自己主張するタイプは意見が食い違った場合に苦労しがちです。
ちなみに主張するタイプでも冷静に主張するタイプと感情的に主張するタイプがあります。
それぞれで対処は多少なりとも変わりますが、
いずれも理由、目的、効果などが相手に伝わっているかが重要です。
性格以外で考慮すべきは
経験年数や本人のプライベート環境。
例えばプライベート環境では
既婚未婚やお子さんが居る居ないなどによっても本人のプライドや立場を尊重すべきところもあり、
本人に対する共感も必須になると思われます。
さらに共感を求める女性スタッフ、プライドを誇示したがる男性スタッフなど、性別特性による『感性』も大事ですね。
最後に意外に大事なのが、
マネジメントする立場の店長や副店長とスタッフ本人との年齢差です。
これによってもマネジメントの仕方は変わってきます。
同じことを言われても年上の店長に言われたら素直に聞けるのに・・・
同じ年齢の副店長に言われたらムカつく・・・
なんて言うのもよくある話です。
さて、スタッフによって変えるとお伝えしましたが、
周囲から「あの人、相手によって態度がコロコロ変わる!」と、
非難されないように注意して下さい(笑)
伝え方は変えても方針や軸は絶対にブレない・・・
これがいちばんマネジメントに重要な要素なんですよね!
これにスジが通っていて、納得できるマネジメントをする上司の元なら
部下のモチベーションは大きく下がらないんです。
<レスポンドニュース(2015年10月5日・13日配信)を改編>