年上の部下を持つことになった店長がすべきこと

店長と部下の関係でこういったケースはありませんか?

A:
中途採用で入ってきた新人スタッフが
店長よりも年齢が8歳も上(歳の差はいろいろ)

B:
店長の部下はほとんど先輩スタッフ
その中には店長の新人時代に、
手取り足取り教えてくれた先輩がいる

C:
副店長は元店長、現店長は副店長より後輩

いずれのケースもよくあるケースですが、
当事者である店長からすると
なかなか気を遣う存在であるかと思います。

Aの場合は新人の入店初日に面談をしっかり行うのがポイントです。
履歴書等で年齢は把握していると思います。
しかし中途新人スタッフは店長の年齢を知りません。

そこで初日の面談では店長自身の自己紹介をして
中途新人スタッフのこれまでの経歴をしっかりと認め
★謙遜「人生経験はあなたより少ない」
★誠意「精一杯指導させて頂く」
★期待「いち早く活躍できるよう頑張って欲しい」

これらのメッセージを自分の言葉で伝えて欲しいと思います。
もちろん敬語は使ったほうがよいです。
敬語はお互い関係性ができるまで使うことをお勧めします。
中には「タメ口希望」の年上新人もいるでしょう。
逆に「年下のくせに・・・」と心の中で思う年上新人もいます。
スムーズな関係性構築のためにも礼儀は守るべきです。

B、Cの場合は
店長就任の前段階で
その上長である“運営責任者”から
該当する部下メンバーに対して面談を行うべきです。

「あなたより年下だけど」
「あなたの後輩だけど」
「あなたが新人時代から育ててきたけど」
こういう
①前置きに当たる説明があり、
「新店長を支えてあげて欲しい」
「新店長と協業体制を作って欲しい」
「新店長に対するあなたのサポートが必要」
このような
②ミッションを誠実に説明します。
そして、次のような③注意点も付け加えます。
「年下でも後輩でもあなたの上司」
「これまでとは立場か変わる」
「言葉づかいや仕事上の受け答えの仕方は変える」
「周囲のスタッフからも見ても上司と部下の関係に見えるように振る舞う」

この3点を伝えた上で、本人の本音、本心を聞くことです。
しっかりと共感と理解を示すことも重要です。

このプロセスを経て
新店長から改めて協力のお願いを目的とした
面談があるとボタンを掛け違えすることなく
体制づくりができるのかもしれません。

ちなみに、ケジメのない“なあなあ”の関係では
いざ店長として厳しい伝達をしなければならない時に伝わらなくなります。
周囲からの見え方も含めて、
言葉づかいや受け答えの仕方も
しっかりとわきまえるべきです。
こんなことを話し合うのも最初が肝心です。

「ウチはもう3年も過ぎたから今さらムリだ・・・」と思うかもしれません。
100%上手くいく!とは言い切れませんが、
今からでも話し合うことは遅くないと思います。

<レスポンドニュース(2018年8月15日配信)を改編>

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